国際都市東京の華やかさを体現する六本木。東京メトロ乃木坂駅から徒歩3分、六本木駅からでも徒歩5分ほどの恵まれた場所、外苑東通り沿いに『セリュー』は明るいファサードを向けている。一部素通しになった天井と前面の窓から外光が柔らかく店内に降り注ぎ、夜は六本木のネオンが反射する。カウンターに座っていながら、外の歩道を歩く人の空気感をも感じ取ることができる。
シェフ大塚哲郎(おおつか てつお)氏は東京出身。六本木『ラトリエ・ド・ジョエルロブション』、赤坂『ピエール・ガニエール』副料理長ほか、表参道『ランベリー』の料理長をつとめた。料理は日本全国の四季の食材を用いた、どんな人にも親しみやすいフランス料理だ。自身の師である岸本 直人(きしもとなおと)氏の教えを胸に、日本の食材を用いてフランス料理であることを理想とする。前菜は色彩豊かで軽やかに、メインは一転して「マナガツオ ソースブールブラン」や「仔牛 ソースペリグー」など、伝統的なフランス料理を思わせる重厚感をただよわせる。
食材は国内食材を中心に、フランス食材も柔軟に取り入れる。フランス産仔牛や蕎麦粉、塩などが、修業の地である仏ブルターニュ地方の名産であることも、大塚氏のフランスへの思いを感じさせる。隠し味に味噌や柚子胡椒などの日本の調味料を使いながらも料理はフランス料理へ昇華させる。店名の『セリュー』は「本気」という意味で、その姿勢が大塚氏の料理からも感じられる。
ドリンクはシェフの料理を引き立てるワインを中心にソムリエが選ぶ。アルコールペアリングを設定、フランスワインはもちろん、カリフォルニアワインや日本酒などをセレクト。ノンアルコールでは柑橘を絞ったジュースや台湾茶などを提供している。
木を基調としたモダンな内装の店内にはカウンター20席。店の正面の窓には印象的なスクエアの格子が入って、ところどころにあしらわれたグリーンとともに、光を通し、ゲストの視線を柔らかく遮る役目をしている。海外ゲストには英語での料理説明が可能だ。お子様の利用は原則としてランチ10歳以上、ディナー16歳以上で事前相談に対応している。場所柄、海外はじめ国内のゲストでもデートや親しい人との会食、美食の集まりなど多くのシーンに対応している。
大塚氏から生み出される逸品の数々と世界各国のワインを『セリュー』の料理を楽しんでみてはいかがだろうか。
■アクセス
東京メトロ千代田線「乃木坂駅」より徒歩3分
都営大江戸線・東京メトロ日比谷線「六本木駅」より徒歩5分